ライフステージで変化するPMS

みなさん、はじめての月経(生理)はいつでしたか?
高学年の小学生、中学生のころに多くの人が始まるようですが、はじめのうちは月経(生理)も不順なことが多く、女性ホルモンの働きが安定するのは18歳ごろ。また45歳ごろになると女性は更年期に入り、月経(生理)も不順になり、やがて閉経をむかえます。
およそ18歳から45歳の間は性成熟期と呼ばれ、女性が妊娠・出産するために適した時期。その反面、女性を悩ます一面ももち合わせており、PMSの症状はこの時期に現れます。

女性のPMS発症時期

30代のPMSが一番重い?!

PMSに悩まされている20代〜40代。その症状には年代によって異なる傾向があるようです。
20代の女性は、乳房のはり、下腹部痛や頭痛など、カラダの症状が強く出る傾向にあり、30代になると、20代の症状に加えて、精神的に不安定になる、攻撃的になるなど、ココロの症状が顕著に。特に30代では、PMSを「30代中期症候群」ともいうほど、PMSの症状に悩んでいる方が多くいます。
30代と言えば仕事も生活もとにかく忙しい時期。それらのストレスがよりいっそう症状を重くしてしまうという悪循環もありそうです。

PMSの症状は出産経験でも変わる!

また出産経験の有無もPMSの症状に影響します。
一般的に出産経験のある女性の方が、イライラする、怒りっぽくなる、自己否定的になるなど精神的な症状が多く、出産経験のない女性は、下腹部痛、乳房のはり、頭痛などの身体的な症状が多くみられます。

女性は妊娠、出産など、それぞれのライフステージに応じて女性ホルモンの影響を受け、カラダとココロに大きな変化があらわれます。そのため健康トラブルも年齢によって変わってくるのです。

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東京慈恵会医科大学 落合和德教授 監修